日印教育支援センターの話を伺ったのが7月のことでした。
教員採用試験を間近に控えていましたので、その時点では来春にゆっくりと訪問できればと考えました。
しかしながら、地元の採用試験の帰りの電車の中で決断し、日印の理事長先生にこの日程で訪問したいとの返事をしました。
これから、訪問まではあっという間に過ぎていきました。
夏のグランプリ・全日本・全大阪という大きな大会の練習をこなしながら、合間には京都の理事長先生宅を伺い、様々な準備を整えていきました。
準備の中で、やはりビザ申請は苦労しました。インドは入国にビザが必要です。
これまで、海外の経験はあるものビザが必要な国は初めてでした。結局、大阪のビザセンターまでを3往復しました。
その中でも、出発前には新聞社の取材も受けさせていただき、気持ちが高ぶりました。
そして、いよいよ出発当日。今までの旅で一番多い荷物をスーツケースに入れ家を出ました。
関空に着き、手続きを済ませ、関空からひとまず上海に飛びました。上海では数時間の乗り換え待ちです。
ディリー行きを待つ人の中には、数人、日本人を見かけました。空の旅は、エアコンがとにかく効き過ぎです。ブランケット一つでは正直足りません。
現地時間の1時頃インドへ到着。出国手続きは早速ヒンディー語で話してきますが、何を言ってるのか全くわかりません。笑
何とかパスし、ディリーを案内していただく方と無事合流。空港からホテルへ。この日はホテルに一泊です。
一般道路から細い?道に入ったのですが、その道は整備もされておらず、恐怖感たっぷりの所にありました。
初のインド泊。正直スーツケースも空けるのも怖く(いつでも逃げる準備OK)、寝ることもなく「地球の歩き方」を繰り返し読み時間を過ごしました。汗
翌朝は、迎えが10時。「Ten o'clock」と言われたのですが、結局10時45分ぐらいに来られました。普通はちょうど10時と思うのですが、10時台だったのです。インド門に連れて行っていただき、マックで朝食を取り、寝台車の時間までその方の家(寮)で過ごしました。
夕方になり寝台車に乗車。これから鉄道10時間強の旅です。駅の入り口は電車を待つ人々が寝ころび、足の踏み場がありません。
電車の中も飛行機と同じくエアコンとの闘いです。もう一つは、早朝に到着地で降りることができるかです。
インドでは、ホームに看板もなく、アナウンスもありません。時間だけが頼りです。しかし、時間も「だいたい」です。
結局往復共に特別大きな遅延もなく、予定通りでした。
翌朝ガヤに着き、車でブッダガヤへ移動。ゲストハウスでしばらく休みました。ディリーで泊ったホテルよりは周囲が田舎な雰囲気が良く落ち着けました。ホテルよりは寝ることができました。扇風機は天井に付いているのですが、それでも暑いです。途中止まることが何度か。はい、停電です。
暑さに耐えながら、何とか?迎えの時間になりました。ブッダガヤ初日の朝食は。「FUJIYA」という店に連れて行っていただきました。
カレーは逃げ、「フレンチトースト」を注文しました。パン自体は薄いのですが、美味しかったです。
店内は扇風機が回っていますが、暑いです。日本で確認した天気では雨を心配して発ったのですが、インドではずっと晴れでした。
暑いのにプラスで蚊が飛び回っています。痒いです。
朝食を済ませ、学校(カトロア校)へ移動。子ども達と先生らが既に待っており、「ナマステ・こんにちは」を繰り返しながら教室へ向かいました。
そして、授業です。お借りしたiPadでフラッシュ暗算を行った後、進捗度を確認し、見取算(2~3桁)の指導をスタートしました。
片言の英語(いやほとんど日本語)で進めます。現地のNPOスタッフの日本語ができる方に通訳していただきます。
通じない部分は、大そろばんでカバーです。
2日目は、かけ算、わり算の初歩指導になります。この流れがもう1セット(ギャンカップ校)で行いました。
2校共に、子ども達の真剣な眼差しに感動し、必死に応えようと頑張りました。言葉の壁やこれまでの理解度から、皆が皆同じ理解度とはいきませんでした。でも、机間指導からは、私の拙い指導も少しは伝わっているのだと感じ、「できる喜びの大きさ」を知ることができました。
「○(マル)一つの喜び、隣の子には負けない、もっと応用的なことを学びたい」などという、目標・意欲がどの子どもからも感じられました。
私がずっと続けてきた「そろばん」を他国の人が同じように学んでいることが嬉しくも感じました。
また、とても人懐っこく、元気いっぱいで皆かわいらしい子どもたちでした。
次回訪問時には、しっかりクリケットのルールと、もう少し英語も勉強しなければと反省しています。
授業後には、マハボディ寺院をはじめスジャタ村等に連れていっていただき、ブッダガヤの文化に触れることができました。
町中では、人・人・人で多くの人々が露店に居座り、様々な会話を楽しんでいます。
ヒンディー語なので何をしゃべっているかはわかりませんが、私たちが今やLINE・ツイッターを用いる世間話をしているのだと感じました。
ブッダガヤでは、朝食・昼食ともにほとんどカレーです。日本で行くインド料理屋のおいしさにはないものの、体調を崩すことはありませんでした。
生水を避け、一定の所で毎度セーブしました。フレンチトースト以外にも何度か「FUJIYA」でいただき、3食カレーからは逃げ切りました。
FUJIYAでは「OYAKODON」があり、いただきました。味付けがインディアンテイストですが美味しかったです。
毎日1杯は飲んだ「紅茶」。暑い中で、熱い物も飲む。町中の露店のものは甘さたっぷりなのですが、あれをアイスで飲めばもっと美味しいのではと思いました。
最終日は、ディリーに置かれる立命館大学インドオフィスの所長先生にお世話になりました。
NPOの事を伝え、昼・夕食ともに最後の本場インド料理を美味しくいただきました。
そして、深夜の飛行機に乗り、夜帰国しました。
人・食・言葉・文化・習慣など、日本とは異なるものにたくさんは不安はありました。しかしながら、現地到着後は、現地の人に支えていただきながら、充実した時間を過ごすことができました。
今回の訪印したことを、部員をはじめ、多くの方々に伝え、現地の子どもたちのサポートを継続的な活動として行っていければと思います。
様々な方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
(文責:河野)
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